JAS機械等級区分
構造用製品

2022年9月 JAS認定取得予定

JAS構造材とは?

JAS制度とは、農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)に基づき、「品質の改善」
「生産の合理化」「引取の単純公正化」「使用又は消費の合理化」を図るために作られた制度です。
JAS製品は規格により定められた厳格な審査をクリアしており、品質、性能が保証されています。

JAS製品は、品質・性能を保証します。

木材は生物資源です。そのため、産地や気候等によって同一樹種、同一寸法であっても
品質に差異が生じてしまいます。JAS製品はJAS規格により定められた厳格な審査をクリアしており、
実際の工程においても農林水産省に登録された民間の登録認証機関が認証した製材工場・
販売事業者のみが製造しているため、一定以上の品質・性能が担保されているのが特徴です。
また、JAS規格は使用する用途に応じて品目を区分しているため、
各建築部材に求められる資材の選択を容易にするというメリットがあります。

建築資材としてのJAS構造材のメリット。

品質・性能が明確化されているJAS構造材の使用には、様々なメリットがあります。

構造計算が可能

JAS構造材(構造用製材、2×4構造用製材、CLTなど)のJAS規格では、構造用製材の樹種・等級ごとに「木材の基準強度」を定めています。JAS製品は、住宅の耐震設計のための許容応力度計算に利用できます。

樹種 等級 基準強度(N/㎜3)
Fc
(圧縮)
Ft
(引張)
Fb
(曲げ)
Fs
(せん断)
アカマツ、ベイマツ、
ダフリカカラマツ、
ベイツガ、エゾマツ、
トドマツ
E 50
E 70
E 90
E 110
E 130
E 150

09.6
16.8
24.6
31.8
39.0

07.2
12.8
18.6
24.0
29.4

12.0
21.0
30.6
39.6
48.6
目視等級区分構造用製材に対応した基準強度の表に従い、樹種ごとの基準強度の値を適用する。
カラマツ、ヒノキ、
ヒバ
E 50
E 70
E 90
E 110
E 130
E 150
11.4
18.0
24.8
31.2
37.8
44.4
08.4
13.2
18.6
23.4
28.2
33.0
13.8
22.2
30.6
38.4
46.8
55.2
スギ E 50
E 70
E 90
E 110
E 130
E 150
19.2
23.4
28.2
32.4
37.2
41.4
14.4
17.4
21.0
24.6
27.6
31.2
24.0
29.4
34.8
40.8
46.2
51.6

材料別含水率基準

建築物の乾燥材使用は、完工後の不具合防止に役立ちます。製材JAS規格では、品目別に含水率基準を設けているので、使用用途に応じた製品の選定が可能です。

品目 含水率基準 表示記号
目視等級区分構造用製材
機械等級区分構造用製材
仕上げ材 15%以下、
20%以下
SD15、
SD20
未仕上げ材 15%以下、
20%以下、
25%以下
D15、
D20、
D25
造作用製材 仕上げ材 15%以下、
18%以下
SD15、
SD18
未仕上げ材 15%以下、
18%以下
D15、
D18
下地用製材 仕上げ材 15%以下、
20%以下
SD15、
SD20
未仕上げ材 15%以下、
20%以下
D15、
D20
広葉樹製材 10%以下、
13%以下
D10、
D13

正確な寸法精度

製材のJAS規格では、製品に表示されている寸法と実際の寸法との差が定められています。JAS製品は寸法精度が明確なので、安心してご利用いただけます。

区分表示された寸法と測定寸法との差(㎜)
目視等級区分構造用
機械等級区分構造用
造作用及び下地
針葉樹木口の短辺及び長辺乾燥材仕上げ材(SD)SD1575㎜未満+1.0+0.5+1.0+0.5
75㎜以上+1.5+0.5+1.5+0.5
SD18
SD20
75㎜未満+1.0-0+1.0-0
75㎜以上+1.5-0+1.5-0
未仕上げ材
D15、D18、D20、D25
75㎜未満+1.0-0+2.0-0
75㎜以上+1.5-0+3.5-0
未乾燥材75㎜未満+2.0-0+制限なし-0
75㎜以上+3.0-0+制限なし-0
広葉樹+制限なし-0
材長+制限なし-0+制限なし-0

(一般社団法人 全国木材組合連合会 JAS構造材利用拡大事業HPより)